1人のお嬢様の願い
7:気持ち
「………変わる、か…」
ひとり、自分の部屋で呟いた。
凪百合と都流羽の言うとおりだ。
私は、もうそろそろ変わらなきゃいけないのよね…。
……どうゆう風に?
どう、変わるの。
「…はぁ…」
ため息をついて、窓の外をみた。
変わったら、
私が、変わったら。
あの人は…
お父様…は、
「…ばか…ね。」
そんなこと、あると思えない。
…ほんっと、
変わるって
どう、なるんだろう。
コンコンッ
「はい?」
扉をノックする音が聞こえ、振り返った。
「お嬢様、凛でございます。」
「どうぞ。」