ひまわり
地主が目覚めたのを気にせず、障子を勢いよく開け、飛び出していった。


「悪党め・・・がぁっ」


言葉を言いきる前に自分は地主の額に鎌を刺していた。









悲鳴をあげる嫁。


「五月蝿いっ!」


右手で口を塞ぎ、
左手で首を絞めた。









さっきまで幸せだった娘が部屋の隅で怯えている。


一瞬で不幸になった娘。
一瞬で幸せを奪った自分。


「おとうとおかあと仲良くねぇ」


娘の首に手をかけた。

恐怖に歪む顔。
命を奪う瞬間の表情は、
また見ものである。









「おまえ、何をやっている!!」
< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop