世界は残酷な女神の笑みを理に

二節「悪夢への階段を自ら踏み入れた者」

件名[参加希望の方]

─…皆様おはようございます。退屈な日々を過ごしているだろう皆様に素敵なイベントの御知らせです。
全国の人達とゲームを致しませんか?
賞品は永遠の富、最高の地位。
然し、敗者には現世では味わえない辛さが襲う事になります。このメールは強制ではありません。
このメールを送った後に電話を致します。
その電話の出るか出ないかを参加の意とさせて頂きます。

ルールは下記を御覧下さい。


ルール
・このゲームは大事なモノが賭けられています。普通の人生を過ごしたい方は辞める事を御勧め致します。
・戦いは全国のユーザーによる勝ち残り制。
敗者はその場で失格となります。
・ゲームは此方からのメールで戦いのルールを説明致します
・違反者には罰が下りますので、御気を付け下さい。

・そして…一度参加した場合、参加は取り消せませんので、御了承下さい。…─


目の前が真っ白になった気がした。
さっきの電話が参加表明の確認だったのなら、俺は此処に参加してる事になる。


「なんなんだよ…。こんなイベントメール…、何処のサイトのだよ。」


蓮は髪を掻き上げながら、メール内容に苛立ちを覚え、荒く息を吐いた。
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