ご主人様は我儘あたし様サマ



「…どおりで強いわけよね。」


その言葉に思わず友里の方を向くと、腕組みをしながら机に真っすぐ座る背中が見えた。


「あと、家を行き来するときバイクなのはその時乗ってたとかかしら?」


「………っは」


なんで知ってんの。


ばれないようにしてたのに。


「…適わないな」


ははっ、と擦れた笑いしかでない。


見ていないようで見すぎ。




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