ご主人様は我儘あたし様サマ



手摺りを見つめたままの友里を、手摺りにもたれかかって見る。


「…昨日。」


数秒の沈黙後、ゆっくりと友里は口を開いた。


「西紀に告白されたの。」


あぁ、なるほど。


「意外でびっくりして…」


いや、あれは見てればわかるレベル。


「どうしたらいいかわからなくて悩んでたのよ。」


そっか、友里は鈍感なのか。


性格上、告白とかスッパリ断ってそうだしな。




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