ご主人様は我儘あたし様サマ
「…喋り方気持ち悪いから近づかないでくれるかしら。」
「うわ、相変わらず友里ちゃん毒舌ー。
俺ブロークンハート。」
「…勝手にやってなさい。」
あたしは西紀に冷ややかな視線をぶつけてスタスタと教室に戻る。
「ふぁー…」
横で伸びをしながら歩く嵐をにらむ。
「あんな短い式中に寝れるあんたの神経が素晴らしいわ。」
「俺にはあれはなげぇよ。」
涙目を擦る嵐にわざと聞こえるように、はぁ。と大きく溜息を吐いた。