ご主人様は我儘あたし様サマ



「何見てんのよ!」


「な、何にもない。」


思わず見とれていたらしい……


いつもつんけんしてて笑うところとか想像つかないし。


「さぁ、夕食の準備ができたらまた呼んでちょうだい。
何か用があるんでしょ?」


そうだった。


健さんのところに行こうとしてたんだっけ。


「また呼びに来ますね。」


「敬語!」


「…また呼びに来る。」


俺がそう言い直すと、友里は満足そうに頷いた。






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