Candy
「ぷっ」
私の顔を見て南がふきだす
「もぉ-
真剣に悩んでるんだから
笑わないでよ-」
大爆笑している
南に向かって
私は少し怒った口調で言う
「あっ
もうそろそろ
教室行かないと
やばくない?」
ホームルームまで後2分
という事に気付いた私は
まだ笑い続けている
南に
声をかける
「あ-ほんとだ-」
南はそう言っただけで
教室に行こうとはしない
ていうか
全く行く気のない様子
「いかないの-??」
サボるんだろうけど
念のために聞いてみる
「サボる-」
やっぱり…
私は道連れになる前に
早く教室に行こうと
立ち上がる
案の定
私のうでは
南に掴まれる
…それも
ものすごい
力で