Darkness Butterfly
もしかしたら、あたしも心を読まれてるかも。
そんなあたしを良壱は驚いた顔で見ていた。
「…さんきゅ。」
少し嬉しげに、良壱は笑った。
「あたしが貰っても良い品なの?」
「あぁ。」
「夏弥との大事な物なのに?」
「お前もだろ。」
テレビに向けようとおもった顔をまた良壱に向ける。
「和解?」
返ってきたのは、沈黙。
「今度携帯買いに行く。」
そして、意味不明な予定らしい予定。
「あんたの?」
「お前の。」
「持ってる、一応。家にある。」
あたしはテレビに目を向けた。