Darkness Butterfly
「ここで待ってて。」
良壱と夏弥に言った。
「あぁ。」という良壱の声と、夏弥の笑顔が返ってきた。
駐輪場でバイクに寄りかかって煙草を吸う良壱を確認。
てか、制服で煙草吸ってんの見つかったら大変じゃん。
なんて思いながら、久々にマンションのエレベーターに乗り込んだ。
6階まで階段で行くのは、少しキツいから。
604号室の前に来て、ドアを開けた。
静寂があたしを潰してしまいそうだった。
あたしは、ローファーのまま家に上がった。
自分の部屋に向かって、携帯を探す。
見つかった携帯は
真っ二つに折れていた。