Darkness Butterfly
「あ、お金。」
良壱のバイクの後ろに乗ってから、そんな事に気づいた。
「俺、寄る所あるから先行くね。」
夏弥はバイクを反対方向に向けて、行ってしまった。
「お金。」
ヘルメットを被る前だったから、良壱はこっちを少し向いた。
「は?」
この……良壱という生き物は、「あ?」とか「は?」しか言えないのだろうか!!
「お金!!携帯の。」
あたしは財布をだして、中を見る。
なんと。