Darkness Butterfly

また、戻ってきた家にローファーで上がる。

自分の部屋に行った。

ベッドの横に静かに座り込んだ。

狭い所にいると落ち着いた。

蝶々は自由に飛べるのにどうしてあたしには、足があって、こんなにも束縛されてるんだろう。

そこら辺に出ていたパーカーを手繰り寄せて、着込んだ。

そしてフードを被る。

嫌な事があったらいつもこの格好でいたから。

嫌な事?

あれ、あたし。

何か嫌な事でもあったっけ?

何が気に入らなくて、こんな格好をー…




その事に気づいたら、朝になってた。

良壱があたしに惚れてんじゃない。

あたしが良壱に惚れてんだ。

だから、彼女がいた事に嫉妬した。
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