Darkness Butterfly

小首を傾げて、良壱を見た。

「南にいた奴で、俺らと同じくらいの力。」

それだけ言うと、また携帯に視線を向けた。

関係ない、とあたしは判断しておにぎりをかじった。





良壱のバイクの後ろに乗って、宴会の場所に行った。

肩よりもっと伸びた髪の毛が風になびいた。

なんか足取りが重たいなと後ろを見ると、良壱が大きな溜め息をついていた。

「そんなに嫌?」
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