Darkness Butterfly

周りの空気がざわめく。

入り口を見るとさっきの女がいた。

なんとなく、こいつが鈴って奴なんだってわかる。

鈴は空いてる席に座って煙草を吸う。

「蝶々って誰。」

目を逸らしたけれど、声をかけられた。

この場で蝶々というのはあたしの事。

睨みはしないで鈴を見ると

「なんだ、あんたか。」

ショートの髪は金色に染められていた。

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