Darkness Butterfly

南街の奴って、面倒だなぁ…。

バリバリと棒キャンディーを噛んで、溜め息をついた。

「黙れや、ガキ。」

喉の奥から低い声が出てくる。

「喧嘩売ってんの?」

「こっちの台詞。さっきからあんた、何様のつもり?」

「鈴様。」

「出てけ、街から。」

やっぱりこいつ、口の聞き方を叩き直さなければならない。

と良壱の力に反発して、立ち上がろうとした時にアキヒトさんが入ってきた。

「お迎えです。」

結構なほど、ウンザリした顔でそういう事を言った。

舌打ちをして鈴は立ち上がった。

危ねぇ。

と立ち上がろうと力を入れた足を戻す。

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