Darkness Butterfly

「じゃ。」

夏弥は玄関先で手を振った。

え…

ここ夏弥の家じゃないのっ!?

「ん。」

良壱が返事をすると、バイクのエンジンがかかる音がして、夏弥はいなくなった。

「新月。」

良壱は呟きながら、空をみた。

本当だ…。

月が出てない。

あたしは先に入ってしまった良壱の後を追った。

黒革のソファーに座っていた。



< 15 / 300 >

この作品をシェア

pagetop