Darkness Butterfly

あたしは運ばれてきた烏龍茶のコップをつつく。

コップに張り付いた雫がテーブルに落ちる。

「今、こうやって普通に話しているのを見ると、幼い女子高生に見えますし、喧嘩の時はー…。」

言いにくそうに、言葉に詰まる。

「人間の目じゃねぇ。」

隣の良壱が口を開いたようだった。

っていうのは、良壱があたしの方を向いていないからで。


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