Darkness Butterfly

俺の質問には目見て答えろ、って言うくせに。

でも、それを強要する事はしないのがあたしの良いとこなはずで。

すごく答えたくない質問なんだとわかった。

「他の奴が何言っても聞かねぇし、誰も止めようとしない。
止めたら…逆に殺られるって思ってるみたいだった。」

それでも、答えてくれる。

「…そ。」

それ以上、言葉を紡いで欲しくなくて素っ気なく言葉を返した。

「そういえば、鈴の下の奴、薬やってるって聞いた。」

夏弥はすぐに話題を転換する。

その言葉に良壱は夏弥の方を向いて、眉を寄せる…というより釣り上げていた。

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