Darkness Butterfly

ひぃっと心の中で震えあがり、あたしは話の行方を聞く。

「外すか、潰すか。」

アキヒトさんは、穏やかにそんな事を言った。

「無論、潰した方が面倒な事は起こらないと思いますが。」

仲間であれ、掟、法則、ルールを守らない奴は罰する。

それもひとつのルールだから。

「それとは別に、なんか闇討ちにあう奴いるんだよね。本当に少ないんだけど。」

あたしは夏弥を見た。

呼吸が止まるかと思った。

「大丈夫だよ?そんな酷いもんじゃないし、ただ…誰なのかって。」

あたしが心配してるように見えたのか、夏弥は言う。

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