Darkness Butterfly
そして、背中の激痛に構わず前の男の胸倉を掴んだ。
「落ちぶれたっつってんだよ、下僕が。
闇討ちなんてやり方でしか喧嘩できないのか、あ?」
立ち上がって、唖然とする前の男に蹴りを入れた。
でも、闇討ちなんてやり方自体、あたしには効かない。
「虎の奴にも、結構手出したらしいね?
“青い鳥”も腐ったもんだな。」
あたしは闇の蝶だから。
逆に闇はあたしの味方。
「てめぇっ。」
あたしは嘲笑った。
自分もこいつらも。
何度か殴られた。
でも、今あたしが立っているって事は、あたしの方が多く殴ったって事だと思う。