Darkness Butterfly
あたしを宥めるような、優しい声。
「明日…高校休め。」
命令口調だけど。
あたしはこれでも、高校二年。
良壱と夏弥は一つ上だった気がする。
「あんた達、そういえばいつ帰ってきたの?」
あたしはまた、ベッドの中に潜り込む。
「先週。第四高校。」
あたしは第三高校に行ってた。
「聞いてんのかよ、明日学校休めって。」
「学校辞めた。」
答えた。
あそこは肌が合わないから。
返ってきたのは沈黙。
寝たのかなと思って、あたしは目を瞑った。