Darkness Butterfly
少し目を閉じたら、すぐに辺りが薄暗くなった。
良壱が隣に寝ていて、手を見たら紐で縛ってはなくて、固く握り締められていた。
隣に良壱がいるのが懐かしい。
あたしは泣いてしまいそうだった。
というか、もう泣いていた。
「…泣くな。」
あたしの頭を引き寄せる。
泣き疲れてまた寝た。
結局、何回寝たかなんて分からなかった。
でも今度は体を起こした。
良壱の家のベッドでは、なかった。
誰!?
誰の家だ、ここ!!
パニックになって、ベッドから落ちそうになる。
しばらく、頭の中はパニック。体は壊れたように動かなくなって、ドアが開いた。