Darkness Butterfly
良壱はそれだけ言うと、黙った。
そして持っている牛乳パックをコップに注いで、あたしの方に渡す。
「い、いらない。」
首を横に振った。
「背伸びるから飲め。」
「いい。てゆーか、だめなの。牛乳は…、野菜は良いけど、牛乳は無理。」
牛乳は小さい頃から、飲むとお腹と頭が痛くなって死にそうになる。
「「だから…」」
夏弥と良壱は声を揃える。
「「背が伸びないのか。」」
「…歯食いしばれや。」
あたしはプチッとキレて低い声をだす。