Darkness Butterfly

二人でバイクに乗れば、良壱の家が目立つ。

「予防ってやつだ。」

良壱はそう言った。

あたしは曖昧に頷く。

近くの大通りに出ると、アキヒトさんの車が止まっていた。

「二人とも、あけましておめでとう。」

乗ると夏弥がすぐに言った。

「あぁ。」

「おめでとう。」

良壱とあたしはそう返した。

「アキヒトさんも。」

付け加えると、笑って、

「おめでとう。」

と返ってきた。






< 247 / 300 >

この作品をシェア

pagetop