Darkness Butterfly
二人でバイクに乗れば、良壱の家が目立つ。
「予防ってやつだ。」
良壱はそう言った。
あたしは曖昧に頷く。
近くの大通りに出ると、アキヒトさんの車が止まっていた。
「二人とも、あけましておめでとう。」
乗ると夏弥がすぐに言った。
「あぁ。」
「おめでとう。」
良壱とあたしはそう返した。
「アキヒトさんも。」
付け加えると、笑って、
「おめでとう。」
と返ってきた。