Darkness Butterfly
雨水が見えた。
海に肩を抱かれて黒いブーツをはいている。
「雨水に会ってくる。」
あたしは、良壱の腕から離れる。
雨水はあたしに気付いて海に何かを言った。
そして、あたしに近付いてきた。
「あけましておめでとうございます。」
笑顔で言う雨水。
「おめでとう。
良壱。屋台、回ってくるね。」
あたしは雨水の隣を歩いて、屋台の方に行った。
「…ねぇ雨水?」
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