Darkness Butterfly

雨水が見えた。

海に肩を抱かれて黒いブーツをはいている。

「雨水に会ってくる。」

あたしは、良壱の腕から離れる。

雨水はあたしに気付いて海に何かを言った。

そして、あたしに近付いてきた。

「あけましておめでとうございます。」

笑顔で言う雨水。

「おめでとう。

良壱。屋台、回ってくるね。」

あたしは雨水の隣を歩いて、屋台の方に行った。

「…ねぇ雨水?」



< 249 / 300 >

この作品をシェア

pagetop