Darkness Butterfly

何があった?

近くで面倒な事が起こったとか?

そして、窓の外に見える一瞬の光景に、目を見開いた。

「…羽瑠。」

あたしは、寄りかからせた体を起こす。

視界の端に入っていた良壱がピクと体を強ばらせた。

一瞬だけ、見えた。

あの姿は、何年見なくても忘れない。

忘れられない…。

「“青い鳥”が表に出た。」




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