Darkness Butterfly
助けた、というのか。
「良い言い方すると、助けたのかな。
悪い言い方すると、巻き込んだのだけどね。」
その暴走狂を、あたしは暴走族の総長に上げた。
そして、北街の1ブロックを任せた。
「雨水は、海のこと。怖いって思わなかったの?」
雨水は、普通の高校生に見えた。
海が前に連れてた女とは違う、普通の子。
「初めは怖かったけど、前にね。夜の世界にいる友達がいたの。」
「意外。」
クスクスと笑う。
その後、二人でふざけ話をしていたら、ドアが開いた。