Darkness Butterfly
前進する
見張りをつけるのは、反則だと思う。
あたしは、色のない目で襲いかかる奴を見た。
今更気付く。
良壱が言っていた、人間の目じゃねぇってコレのことか。
あたしは次々に転がる奴の鉄パイプを持つ。
“青い鳥”の溜まり場に来たのは二度目。
今のあたしは、良壱や夏弥なんて目に入っていなかった。
なりふり構わず、扉を開ける。
そこには、見張りよりも多い人数がいた。
思わず溜め息が出る。