Darkness Butterfly

でも、それ以外の挨拶が見つからない自分に、嘲笑う。

「話し合いじゃないの?」

あたしは率直に聞く。

羽瑠は、あたしの持っている鉄パイプを見る。

そして困惑の表情を見せた。

「なんだ?」

ここまで来て、すっとぼける気?

静かになって、倉庫の外の喧嘩が聞こえた。

「…随分と手荒い歓迎のようだけど。」

あたしはふざけたように言う。

羽瑠は隣を通り抜けて、倉庫のドアを開けた。

「止めろ!!」

そう怒鳴った。




< 273 / 300 >

この作品をシェア

pagetop