Darkness Butterfly
裁縫と午後
あたしは、良壱のベッドにダイブ。
「これ、裂けてんじゃん。」
ベッドにほうっておいた群青のTシャツを良壱は拾い上げる。
「別にいい。」
パーカー着てたから、後ろ見えないし。
良壱は裁縫道具を持ってきて、ベッドの上で縫い始めた。
「裁縫できるの?」
「一応。」
あたしは良壱の手を見る。
「出来ないと思ってた。」
てゆーか、そんなに興味なんてなかったけど。
「うるせー、口塞ぐぞ。」
言いながら、目を伏せて針に集中している。