Darkness Butterfly
良壱の学ランの後ろに隠れるように歩く。
「あ、おはよ。那瑠と良壱。」
夏弥がいる。
「夏弥。」
あたしは良壱の後ろから出て夏弥の前に出る。
「あ、桐生(キリュウ)と陽向(ヒナタ)じゃん!」
桐生良壱。
陽向夏弥。
一瞬にして二人は女子に囲まれた。
あたしはそこから少し離れる。
やっぱり帰ろっかな。
同じ歳くらいの人がいるとこは苦手だ。
裏庭に行った。
「はー…。」
あたしの頭も茶色いけどあんなにケバい女見たことない。
さすが不良校。
にゃーと鳴く声。