Darkness Butterfly
闇の宴
あたしは棒キャンディーを口に入れる。
「那瑠って、緊張ってものを知らないの?」
包み紙をクシャッと丸めて、パーカーのポケットに入れる。
ポイ捨てはいけないからね。
夏弥の言葉に、小首を傾げた。
「こんなに大勢のレディースに囲まれてんのに。」
夏弥が言って、良壱がフッと笑った。
あたし含め三人は、レディースのバイクに乗っている女に囲まれていた。
もちろん、喧嘩をする為ではなく。
話す事があるから、らしい。
それにしても用心深いなぁと思う。
3対何人で話すのだろうか。
あたしには、あまり関係ないけれど。