Darkness Butterfly
懐かしい顔
集まりの時間より前に、倉庫についた。
うわ…久しぶりにこんなバイクの数見た。
そして、バイクをいじる夏弥の後ろに回って、様子を暫く見た。
「楽しい?」
そう問いかけると、夏弥は驚いたような顔でこっちを見る。
「那瑠、いたんだ。」
本当に驚いたらしい。
「ちょっと心外。」
冗談っぽく肩を竦めてみせる。
「ごめん。なんか前みたいに殺気立ってないからさ…。」
存在感が薄くなったと!?
「悪いけど、あたしは普通の高校生。
前のあたしん所の愚連隊なんて本当は関係ないんだけど…。」
「良壱が許さなかった訳だね。」
軽快に夏弥は笑う。