Darkness Butterfly

懐かしい顔


集まりの時間より前に、倉庫についた。

うわ…久しぶりにこんなバイクの数見た。

そして、バイクをいじる夏弥の後ろに回って、様子を暫く見た。

「楽しい?」

そう問いかけると、夏弥は驚いたような顔でこっちを見る。

「那瑠、いたんだ。」

本当に驚いたらしい。

「ちょっと心外。」

冗談っぽく肩を竦めてみせる。

「ごめん。なんか前みたいに殺気立ってないからさ…。」

存在感が薄くなったと!?

「悪いけど、あたしは普通の高校生。
前のあたしん所の愚連隊なんて本当は関係ないんだけど…。」

「良壱が許さなかった訳だね。」

軽快に夏弥は笑う。




< 63 / 300 >

この作品をシェア

pagetop