Darkness Butterfly
「てゆーか、幼いって!」
背の事ですか?
背の事なら、一発だけ殴らせてくださいな。
そんなあたしの視線に気づいたのか、良壱は更に言う。
「お前が一番、こん中で年下だろ。」
呆れた顔で呆れた声を出した。
あ、そっか。
良壱も夏弥も海も高校三年、アキヒトさんはそれより上に見える。
アキヒトさんは、柔らかい笑みをこっちに向けている。
「はじめまして。」
「どうも。」
少しばかり遅い挨拶をして、落ち着く。