Darkness Butterfly

もう一度、深呼吸する音が聞こえた。

「あ、邪魔だった。ごめんなさい。」

さも前からあたしがいたのをわかっていたかのように、そう言った。

あたしはキョトンと彼女を見た。

「は?」

「え。」

なんで怒らないんだろうか。

苛つかないの?

「海の彼女でしょう?」

彼女は頷いた。



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