SEVEN‐GUARDIANS
「俺は毎日剣術の稽古はしている。
だけど、外には魔物が住んでいるんだ。
危険だし、それに無理を言う訳にはいかないからな。」
レイは窓の遠くの方を見ながら言った。
点々と暖かな明かりの灯る街の景色を。
「わたしね、外に行ってみたいの。
ずっと、ずっと思っていた。
外がどんなとこか知りたいの。」
「それは……俺も一緒だ。
でも、無理なものは無理だからな……。
門には兵士が張りついてる。
父様たちはいくら頼んでもそこは譲らないだろうし。」
レイはどうすればいいんだと言わんばかりの溜息を零す。
2人共、昔から外に出たことは一度も無いが故、お互いの悩みを打ち明けることができた。