SEVEN‐GUARDIANS
その質問にミーアは俯いた。
「今は…それだけ…。」
それ以上を望んではいなかった。
切実に願ったのは─外に出たい─ただそれだけだった。
「そうか……。
ほら、もう遅いから寝るぞ。」
一瞬考え込んだ表情をしたが、それはほんの一時で、気が付けばいつもの優しい兄の顔があった。
「おやすみなさい、お兄様。」
「おやすみ、ミーア。」
兄の問い掛けを再び頭に思い浮べながら自室へと廊下を歩いていった。
『どうしたいんだ?』
それは外に出たい。
ずっとずっと、小さい頃からの夢だから。
『外に出るだけか?』
わからない。
わからないよ…。
今の私にその答えは無いんだ。
見つける術もない。
私はこれから
───どうすればいい?
そんな思念が彼女の中を回り続ける。
彼女は気付いたときにはすでに自分の部屋の前に立っていた。