SEVEN‐GUARDIANS
“汝は何を求めるか?”
再び同じ問いをかけられ、はっと頭に浮かんだ答えが口を突いて飛び出した。
「私は!
私は城の外に出たい…!」
“……ここに戻れなくなってもか?”
一瞬の間の後の問いに、ミーアは口籠もる。
そんなこと考えていなかった。
城の外に出たからといって何をする?その後は?などと考えていなかった。
ここには必ず帰ってこられると思っていた。
思い込んでいた。
確証なんてないのに…。
“汝は街に出れば、新たな決意をする。
───ここに戻ることもなくなるような、だ。”
「あなたには…私の何が見えているの…。」
“それは教えられない。
が、汝の行く末は見えている。
だから忠告に来たのだ。”
───忠告
ミーアはぶるっと身震いした。
自分の行く末にいったい何があるのか…
わざわざ伝えねばならぬ程の事が待ち受けているのか…
そう思うと少し怖くなった。
だが、尚更ミーアには興味がわいていた。