繋いだ手を離さない~二章
「私は真弥に渡したと思っていて、もうないものだと思って真弥には言わなかった…」


今にでも泣きそうな千明に真弥は優しく微笑んだ


「辛い事思い出させたな。ありがとう千明」


「それで、データはどこにあるんだ?」

紅聖が真弥に聞いた

「わからない、家にある父親が使っていた物を探しているけど見つからない…瑠衣は今は持っていないだろう。西條家に置いてきた中にあるかもしれない…」


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