繋いだ手を離さない～二章

「行きますよ、怜哉様」


「瑠衣、行こう」


渋々起き上がり手を繋ながらマンションを出る


（こんな怜哉を会社の奴らが見たら驚くだろうな）


車に乗り込むと、手は握ったままだが、顔つきは仕事モードに切り替わる


「怜哉様、今日は検診がありますので外出します」