繋いだ手を離さない~二章
『もしもし、千明どうした?』


怜哉は仕事中で電話の向こうでキーボードを叩く音や真弥の声も聞こえた


「今、瑠衣ちゃんに代わります」


『瑠衣?』


「怜哉…もうすぐ…会えるから…」


『瑠衣!!産まれるのか?』


ガタンと椅子がぶつかる音がした
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