いつまでも、ずっと
君のヤキモチ
あれから、奏君とは毎日の様に
メールか電話をしている。
デートも、2回した。
全部図書館だったけど。
あたしの受験が近いからね。
季節はもうクリスマス、
あたしは、奏君にプレゼントを
あげる為に親に秘密で、しかも
年齢を偽ってバイトをしている。
奏君に、あのブランドの、
黒色の長財布をあげたい。
そんな妄想に浸っていると、
上から声が降ってきた。
「おい、川崎」
「・・・はい!?」
話し掛けてきたこの人は、
奏君と同じ学校の中村來。
こいつも秘密でバイトしてる。
いわゆる、共犯者である。
奏君には一緒って言ってある。
嫉妬されたら嫌だしね。
「お前、注文行けよ」
あたしは、そう促されて
注文を取りに行く。