いつまでも、ずっと
「あのさ、さっきの・・・。」
あの、抱き締め状態のやつか。
「うん・・・」
とだけ返事をした。
奏君は話を続ける。
「事故だって分かってるのに、
來に彼女いるの知ってるのに、
完全に嫉妬してた。」
え、ちょ、奏君?
「奏く「ごめんね?」
あたしの言葉は、奏君の言葉に
遮られてしまった。
ていうか、嫉妬・・・?
あぁ。成る程。
もし、あたしが奏君側でも、
完全に嫉妬してた。
「あたしこそ、ごめんね?」
あたしが謝ると、奏君は、
「俺、相当ヤキモチ妬きかも」
そう言った。
だから、あたしも言ってやった。
「あたしもそうかも・・・?」
なんかこの出来事で、
また仲良くなれた気がするよ。
きっかけをくれたお兄ちゃんに
後からありがとう、って言おう。
心から、そう思えた。