いつまでも、ずっと
しばらくして、お兄ちゃんが
「本人に聞いたほうが良い」
と言った。
やっぱりそうだよね。
自分で聞かなきゃ意味ないし。
うん、やっぱ聞こう。
そう決心し、あたしは電話した。
もちろん、奏君に。
「奏君、今から会えない?」
「大丈夫。じゃ公園でね」
「うん、じゃあねっ」
公園、急がなきゃ。
***
公園に着いたら、奏君がいた。
あたしは、ベンチに座っている
奏君の隣に座り、声を掛けた。
「奏君、どうしたの?
言ってくれなきゃ分かんないよ」
あたしがそう言うと、奏君は
「逃げないで、聞いてね?」
そう言い、話しはじめた―・・・。