いつまでも、ずっと
「あ、お兄ちゃん。
色々、ありがとね?」
リビングに着き、一言。
お兄ちゃんは、
「奏を受け入れてくれて、
感謝してる。さすが我が妹だな」
と笑いながら言った。
お兄ちゃんも心配だったんだ。
奏君の過去、お兄ちゃんも
ちゃんと受け入れてたんだ。
それから、お母さんの
「比奈、早く食べないと
あんた完全に遅刻するよ?」
という言葉で目が覚めた。
今、7時半。やばいっ!
あたしはすぐご飯を食べ、
制服に着替えて、軽くメイク。
ドタドタと階段を掛け降りて、
学校前行きのバスに乗る。
よかった、間に合った。