向日葵になりたい。(修正済)
電車に乗って20分程であたしのアパートがある駅へと着いた。



「それじゃあ、お疲れ様でした」

「うん。お疲れ様、気をつけて」



ホームで発車を知らせるベルが鳴る。



電車のドアが閉まる───寸前、何故か陸も降りた。



「何やってるんですか
高原さんが降りる駅はもうひとつ先だって──」

「そうだよ」

「じゃあ何で───」

「女の子1人で夜道歩かせるわけにはいかないから」

「大丈夫ですよ。15分くらい歩けばアパートに着きますから」

「1人の15分は長いよー!ほらっ行こっ!」



そう言って陸はあたしの手を握り、歩き出した。
< 102 / 185 >

この作品をシェア

pagetop