向日葵になりたい。(修正済)
「海ちゃんさ、さっき飲み会で彼氏がいるかどうか聞かれてていないって答えてたよね?好きな人は?」

「好きな人は・・・います」

「えぇ<img src="/images/emoji/E703.gif" border="0" align="absbottom">じゃあ告白すればいいのに。
気持ちは言葉にしないと伝わらないよ」




───出来ることなら・・・・・あたしだってそうしたいよ。



でも・・・・先生はもういない───いないんだよ。




あたしが何も答えないでいると陸は話を続けた。


「初めて海ちゃんをみた時、マジで可愛い子だと思ったよ。
この子は絶対モテるだろうなって。
その髪の色は染めてるの?」

「いぇ、地毛です」




あたしの髪は昔から茶色がかっていた。

中学へ入るとこの髪の色が原因で先輩から目をつけられたこともあり、あたしは嫌でたまらなかった。








──でも、先生が誉めてくれた。

「キレイだ」と言って、優しく撫でてくれた。


それがあたしにはものすごく嬉しくて、自分の髪の色が嫌じゃなくなった。







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