向日葵になりたい。(修正済)
「今日はご馳走様でした」

「こちらこそ付き合ってくれてありがとう」



食事をした帰りの車の中。


時計は11時を指していた。




「奥さん、帰り遅いんですか?」

「あぁ、今日の同窓会は一泊で温泉だって言ってた。
女子高だったから女だけでワイワイやってるんじゃないのかな。
旦那の悪口とか言いながら」


高原はちょっと笑って話を続けた。


「で、今日の店どうだった?」

「すごく良かったです。
もし私に彼がいてあんなとこ連れて行ってもらえたら惚れ直しちゃいます」

「そっか、喜んでもらえて良かった。
てか・・・・実はほんとのこと言うと、結婚記念日はウソなんだ。
海ちゃんを連れて行きたくて・・・・だからまた行こうか」

「はいはい」

「って何聞き流してんの?」



2人で顔を見合わせて笑う。





心の中はドキドキしてた。


いっぱいいっぱいだった。




でも・・・・・余裕のあるフリをした。





この人には家庭があるから。












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