向日葵になりたい。(修正済)
金曜日。



仕事が手につかない。



何を言われても謝ろう。

それしかない。



頭で分かっていても落ち着かない。




仕事を終えて帰ろうとするあたしを陸が呼び止めた。



「海、今日の夜・・・・」

「ごめん。今日は無理」

「予定あるの?」

「うん・・・地元のね、友達が来るの。だから」

「そっか。じゃあしょうがないな」

「ごめん。またね」

「うん。まぁ、久々だろうから楽しんで」

「ありがと。じゃあお先」

「お疲れさん」





陸に言えなかった。





あたしが好きだと言ってた人が────陸と同じ既婚者だって知らないから。







深呼吸すると、あたしは車に乗り込んだ。








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