向日葵になりたい。(修正済)
「──私ね、5年前に再婚したの。
今ね、すごく幸せ。
・・・でもね、自分が幸せになるたびにあなたを思い出してた。
罪悪感でいっぱいだった。

あの人が亡くなって10年。

あなたに会う最後のチャンスだと思ったの」







そういうと、奥さんは持っていた紙袋に手を入れた。






「これ・・・・あの人が大事に持ってたの」




それは・・・・あの時見つけられなかったアルバムと先生が常に使ってたスケッチブックだった。




「写真を見てね、初めてあの人がこんな優しい顔して笑うって知ったわ。
この笑顔はあなたが隣にいたから出せたのねきっと・・・・それと・・・・」





奥さんはもうひとつ、クシャクシャになった封筒を出した。










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